ニュージーランドから来た家族。

シネスの港で、隣同士になった家族はニュージーランドからだった。
これにはなかなか感動を覚えた私。
そりゃあニュージーランドからだって来られるのは当然だけど、南半球から来たなんてやっぱりすごいと思うっ。

「へええ、何年旅してるの?」
「うふふ、6年よ」
「・・・・・・(驚愕)」

どびっくりしましたです。
子供達は13歳と11歳。
出航したのは彼らが7歳と5歳の時だったそうで、もうすっかり育ってました。
6年間、お母さんがお勉強を教えているそうです。

その数日前、世界地図を見ながら、世界旅行に出るにはくうまが何歳の時がいいか。どんなルートを辿るのがいいか。真剣に考えてたところだったからです。
何歳までなら私は教えられる自信があるかなぁというのも考えたりして。

「私達も旅に出たいと思ってるの。でも、子供が何歳になった時がいいかって考えてて」
と言うと、
「出航しようと思った時が出航する時期で、子供が何歳でも問題ないわよ」
なんて言われました。

あまりに興味深くて、世界地図持って「もしもーし」って彼らの船へ押しかけてきました。

彼らのルートはこう。
ニュージーランドからフィジーに渡り、オーストラリアへ。
そこからパプアニューギニア、インドネシア、マレーシア、タイと渡って、インドへ渡り、紅海へ。
そこから地中海へ入って、トルコ、ギリシャ、イタリアを経て、フランスへ。
マストをとって運河へ入り、パリを通ってドーバー海峡へ。
イギリス、アイルランドと寄ってから、フランス、北スペインときて、ポルトガルで今私達と会っているのであった。
その後はこう。
カナリア諸島へ渡って、カリブへ。
パナマ運河を通って反対側へ出て、南太平洋へ戻るそうな。
大筋は私達が行きたいルートと同じ。
大きな風は西に西に吹く。
これをつかまえて地球一周の旅をするのが、船乗り達の王道ルートなのです。

くうううう、いいないいなぁぁぁぁ(憧&尊敬)

これを、地球儀がプリントしてあるビーチボールに、マジックでなぞっているのだから
お茶目です(笑)
こういうエラそうじゃないところが、なんだか好き。

パパの見積もりで、西ルートを一周するのにかかる時間はまあ3年くらいと考えてた私たちなので、どういう内容の6年かを知りたかった。
すると、やっぱり、オーストラリアで半年、南タイは特に気に入って1年いたなんて、
のんびりきてるようで。
7~8年離れていても問題がない経済的ゆとりや、時間的ゆとりや、なんやかやとある柵に縛られてないのがすごい。
どうやりくりしてるか聞いてみたかったですが(苦笑)
もちろんそんなこと口に出せないです、初対面で。
とにかく世界にはすごいスケールで旅している家族が居るもんだなぁと感じ入りました。
旅が終わったら、ニュージーランドに戻るつもりだけど、まだ何をするか決めてないんだそうで。
子供達が何をしたいかにもよるしなんて言ってました。
この旅で出会ったニュージーランドからの船は、彼らだけではなく案外と多かったし。
こんな風にのんびりと船旅ができるのは、国自体がそういう土壌を持っているのだろうと思いました。
ニュージーランドは、きっと良い国なんだろうな。

そうそう。
そして、彼らが子供達にやっているホームスクールについても聞きました。
彼らは、Calvertというアメリカのホームスクールのシステムを使ってました。
一年に一箱ドンと受け取って、カリキュラムどおりにお勉強を進めるんだそうな。
値段も安いし。
見せてもらった教科書は、本当に良くできていて感心。
特にいいと言っていた科学なんて、Nacional Geograficがベースだもの。うらやましい~。
Calvertを辞書引きながら教えてみるかとも思ったけれど、アメリカの歴史や宗教や、フォニックスとか、半分くらいは使わないものもあるのがなぁ。

その後ネットで検索しましたが、想像通り日本もスペインもホームスクールはまだまだ未発達でした。
特に日本は、なにより学校へ行かないということに、まず偏見が多いみたいで。
「学校行かない」ってことが、そのまま「問題児」とか「登校拒否」って目でみられちゃうのね。
これじゃシステマティックなものが確立するのは、まだまだ先かなぁ。
これだけ子供がらみの事件が多発してるんだし、もっと肯定的にホームスクールを捉える人が増えてもいいと思うんだけど。
でも、お父さんが相変わらず忙しすぎるて、お母さんだけ負担がさらに大きくなるよね。
「いい学校」へ入れる為の子供にかける教育費が要らなくなる分、お父さんの肩の荷が軽くなる。なんてうまいことはいかんもんか。
本当に日本はどこが解決の糸口なのか、難しすぎてわからない。

ところで、まじめに勉強や学校のことを調べてみて初めて知ったけれど、別に学校って行かなくても大丈夫なのですね。
大検でパスすれば、大学受けられるらしいし。
日本の場合、受験資格に最少年齢制限はあるらしいですが。
私、学校行かなかったら進級するのにいちいち試験とか受けなきゃいけないのかと思ってました。
な~んだ。

ま、まだ先のことなので、おいおい考えていけばいいことですが、船旅に出るなら、
私達がくうまに勉強を教えなきゃなぁ・・・なんて。

今までも行きたいなぁとは思っていたけれど、でも考えなきゃいけないことが多すぎて面倒くさそうだなぁ、でも行きたい、でも面倒くさそうの連続だったの。
でもやっぱり地球一周したいなぁ。
くうまの勉強だけじゃなくて、残していくものに対しての税金やいろんなこと、経済的な問題やら、考えるだけで大変そうですが・・・。
それに、今回の旅でわかったけれど、まだくうまの歳ではロングトリップは無理そうと思い。
ニュージーランドからは、案外ここまで島伝いに来られるもんだけどさ。
スペインから出航すると、一番最初にカナリア諸島からカリブまで海だけ20日くらいのロングトリップがあるのですよね。
その後待ち受ける南太平洋までのロングトリップなんて、世界で一番長いらしいし。
結構辛そうだから、せめて8歳まで待ってからにしようなんて思ってる今日この頃。
だからあと2年間で整理してみようと思います。

ああでも、地球一周した後って、私達は何か変わったりするのかなぁ。
くうまは、これをするかしないかで人格形成や人生が大きく変わったりするのかなぁ。
そう思うと、できるならがんばって優先的にやってみたいと思うのでした。


さてさて。
行けるのかな?
彼らとの出会いで受けた感動が、実現する力になり続けますように(祈)
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by tabikuma | 2006-09-12 09:06 | 06年 ヨットの旅(portugal)

blog「くーまくーま。」より旅だけをまとめたものです。


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