シナカンタン村。

サン・クリストバル村の周辺には先住民の村がたくさんありました。
彼らの多くは、昔ながらの生活を守ってい、村々で違う手織りの民族衣装をまとい、自給自足生活をしていました。
マヤの女性達は髪を長く伸ばし、みつあみに紐を織り込んで両みつあみの端を結わえて輪を作り、その中に荷物を載せて運んだり、籠を載せたりして、頭で重いものを運ぶ。
緑広がる野原には畑が点在し、野良仕事や家事の傍ら、そこここで布を織る女性達も見られ、なんとも時間の流れがのんびりなのです。

暇になると、私達は村を訪れていました。

最初は、ガイドブックに特にお勧めマークの付いた「サンフアン・チャムラ村」を訪れました。
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「日曜日には黒いベストに白い短めのパンツを着用して教会前の広場で集会を行う。マヤの昔を思わせる風景に出会える。」と書いてあったのだけれど、男性のほとんどは、もう民族衣装を脱ぎ捨て、TシャツとGパンだったので、少しがっかり。
パパが16年前にここを来たときは、全員が民族衣装に身を包んでいたというから、時代が変わったのだろう。
テレビやDVDの普及で、世界を覗けるようになり、民族衣装よりGパンとTシャツをかっこよく思う若者が確実に増えいるようだし。

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男性のそういう変化に対して、女性はまだまだ民族衣装派が多くてうれしかった。
いつの世でもどの世界でも、女性のほうが保守的なんだなぁと、実感です。
ところでマヤの世界では、女性が野良仕事し、外で売り歩き、機を折り、食事を作り、子育てをしていました。
男達は・・・、ぶらぶらして酔っ払って遊んでいたんで、私はちょっと憤慨したです(怒)

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 サンフアン・チャムラの教会。
 模様と色使いがむちゃくちゃ
 可愛くて、感心してしまいました。


そこら辺の村を訪れたのだけれど、一番印象に残ったのは「シナカンタン村」。

ここで二人の少女に出会ったのがはじまりでした。
じじばばと子供に弱い私に対し、パパは若い女の子にめっぽう弱く。
で、彼女達、マリア・エレーナとルシアは、家が遠いから観光客がなかなか来てくれないけれど、家で手工芸品を売っているから、どうか来てくれと頼んできた二人で、例によってパパは断れなかったのであった(苦笑)
シナカンタン村では、催し物があったので、男性も民族衣装に身を包んでいた。
この村は赤を基調に花柄が織り込まれているので、その民族衣装はむちゃくちゃ可愛い。
女性の民族衣装の方は、青が基調で華やか。
この村のほうがまだまだ伝統が残っているようであった。

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マリア・エレーナの家に着くと迎えてくれたのが、この子。

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それから、この子。

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そしてもっと小さいじゃりん子達。

くうまとこの子達があっという間に遊び始めたのでした。
お家の中を行ったりきたりの追いかけっこ(笑)
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裏に回って、鶏捕まえ合戦(笑)
実際、彼女達のお母さんの作る織物は、織り目が均一でよいものでした。
スペインではいても民族衣装っぽく見えない、それでいて手織りの風合いのあるスカート欲しかったので、ここで買うことに。
こんな風に連れてこられたとはいえ、街で買うより安いんです。
そして一ヶ月かかって織った手織りのスカートが、私にとってはスペインで縫製の悪い安スカート買うよりも安く思えるのに、彼らにとっては大金で暮らしの大きな助けになるのだから、これはとても良い買い物。
すっかり子供達も打ち解け、私もお母さんと話が弾み、奥へ通してくれました。

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ここが彼らの台所です。
私達を連れてきたマリア・エレーナです。わずか12才で、客引きに立ち、タコスを焼き、親の仕事をせっせと手伝うかいがいしさ。えらいなぁえらいなぁとしきりに目頭を熱くするパパ(笑)

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 これは彼らが呼ぶには黒いトウモロコシで
 作ったトルティージャだそうな。
 一般には紫トウモロコシ、もしくは
 青トウモロコシって種類らしいですが。
 自分の畑でできた野菜、飼っている鶏、
 豚、羊や山羊を食べて生きてます。
 服は女性が機を織って作る、ほぼ
 自給自足の生活。
 でも税金を納めたり、子供の文房具を
 買ったり、電化製品や電気代などの
 現代の生活にかかる費用の為に、
 現金も必要なのですよね。

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さて、これはカボチャの種を磨り潰したもの。
カボチャの種の中身を食べる国は多いですが、種自体を磨り潰しても、なかなか香ばしくていい食材になるのですね。勉強になりました。

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 これはチーズ。
 たぶん山羊の乳のチーズかな。
 やっぱりこれも手作りです。
 滋味深い味がしました。

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トマトも玉ねぎもトウガラシももちろん、彼らの畑から。
とにかくこの黒トウモロコシのトルティージャの美味しいことったら。
これに対して流通品を温めただけのレストランのトルティージャの、なんと紙のような味か。

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畑に家畜に家に家族に伝統に。
これだけのものを持ってることのほうがよほど豊かですが、支払いを要求される資本主義経済の中では何とかお金を得る手段を考えなければいけないわけで。
チアパス州はメキシコの中で一番貧乏と言われるけれど、こういう人たちを「貧乏人」扱いするからなのだろう。
チアパス州に入ると、至る所に「cltura viva」と誇らしげに書かれた看板も見た。
生きた文化。博物館に入ってない、今でも生きている文化を保持しているという意味。
日本の昔々の山村のような風景と、のんびり生きる人々と、伝統手工芸が、あえぎながらも残ってる現状。メキシコ大統領、消えないうちになんとかせいや!(叫)



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by tabikuma | 2006-06-28 07:15 | メキシコの旅(D.F.→Yucatan)

blog「くーまくーま。」より旅だけをまとめたものです。


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