サン・クリストバル探訪。

サン・クリストバルは、名前を全部書くと、「サン・クリストバル・デ・ラス・カサス」となる。
メキシコ南部のチアパス州にあって、周囲を山に囲まれた高原都市。
周辺には、たくさんの先住民族が昔ながらの生活を営んでいて、このサン・クリストバルが彼らの交易センターとなっているそうで。
ここの人たちは特に手先が起用で、面白い手作りの民芸品や、親から子へ受け継がれた各村の模様を刺繍する見事な織物が、メキシコの中でも特に有名なのである。
スペイン人の作ったコロニアル調の町並みも綺麗に残ってい、その中を各村ごとの民族衣装に身を包んだインディオ達が行き交う、いかにもメキシコらしい風景が見られる村と、ガイドブックには書いてある。

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とにかく多かったのは民芸品売りのインディオ達。
民族衣装に身を包んで、100円200円のお土産を売り歩いているのですが。

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くうまの隣の子、こんなちいちゃい子も働いているんです(涙)
3歳前の子がはや、お母さんにくっついて街に立ちはじめてました。買ってあげたら、それが初めての売り上げだったらしくて、まっすぐにタバコ売りのおじさんのところへ行って、アメを買っているのを見たときは、泣けました。泣いてる私の心情をついて、すかさずお母さんがさらに物を売ってくるのはさすがだったりしますが。
こうやって、サン・クリストバル入りの最初の洗礼を受けるわけです。

小さな子供と老人に弱い私は、パパにさんざん「そんなことではここでは生きていけん」と言われましたが(苦笑)、やっぱりくうまくらいの子達がしっかりものを売り歩いていて、お金の計算もしっかりやって、家計を助けているのを見て、どうしても無下に断れず大変でした。
くうまがわがまま言うたびに、「くうまも働いておいで」が口癖になったし。
これがですね、ある時「何歳?」って聞いてみて驚いた。
どう見てもくうまと同じ背格好の子は、皆9才くらいだったのです。
ちょっと小さい子は7才くらい。
以後、安心して無下に断れるようになりました(苦笑)
マヤの人々はとても小型だったのです。
私が見た、初仕事の3才前の女の子は、確かにその年齢だったようですが、それでも4才5才の子達が自分の食いぶちを自分で養っているわけではないことがわかって、ちょっと気が楽になりました。


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サン・クリストバルで私がはまったのが、ぬいぐるみ。
ここのぬいぐるみは、まず使う布地がすごいっ。インディオ達は手織りの布で各自の服を作るので、その端切れだから全部手織りの布なのです。
そして、各自のイマジネーションで作るから、すんごく「ださ可愛い」ものや「不細工かわいい」ものが多い。こんな猫はおらんやろ~とか、これなんて動物?とか、不思議な形状のが一杯でむちゃくちゃカワイイ。青空市に行くと、各自が山ほどの手作りぬいぐるみを売っているので、ちょっと吹き出すマヌケなのを見つ歩くのが私の日課になりました(笑)

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とにかくなんでもがゴチャゴチャで、混沌とした村なのだけれど、これが居心地の良さだったりもするのでした。しかし、ご覧の通り、彼らの写真が全部後ろ姿なのは、まだまだ「写真を撮られると命も取られる」と信じている人々も多いこと、そうじゃなくても写真を撮られ慣れていなくて、怒り出す人、それが人間に対してだけでなく、自分の売っているものに対しても撮影許可を言ってくるものもいて、私達の生きている時代とずいぶん違うのが、快感なカルチャーショックであった。


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by tabikuma | 2006-06-27 01:05

blog「くーまくーま。」より旅だけをまとめたものです。


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