船と夜と私。

夜中2時にパパと見張りの交代です。
オートパイロットを動かすほどしか電力がないので、電気は最小限しかつけません。
必要な時は、懐中電灯で作業します。
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僅かにある光が、まずこれ。コンパス。
モナスティールから東へ進路85キープが見張りの勤め。

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GPSの光。これは電池で動いてます。
6ノットで進んでること。残り6時間37分到着予定であることを示してくれます。
KUMA号は、レーダーもGPSもない、必要最低限の船なので、昔、パラグライダーで使ってた携帯GPSを持ち込んでます。

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あとは、他の船に存在を知らせるため、マストの真ん中にライトを灯してます。
コックピットにいる私からは見えません。
船首に、左半分が赤、右半分が緑のライトを点けます。
写真で見えてるのは、右から撮ってるから緑が見えます。
暗闇の航海では、互いの船がどっち方向に進んでいるかを知るために、とても役に立ちます。
上のは月と金星です。

今夜は新月一日前の細い月なので、月明かりはほとんどなし。

これだけ暗いと、星の存在感がすごいです。
星座版を片手に、探してると2時間くらいあっという間。
牛飼い座のアルクトゥールス、おとめ座のスピカと北斗七星を繋ぐと春の大曲線だそうな。
スピカをはじめて確認しました~(感動)
カシオペアはわかり易くて好きな星座です。
ペガスス、さそり、白鳥も一目でわかるけど、明るい星を持たない星座、名もない星達もたくさん。
天の川は真っ白く激流のようです。
織姫とひこ星も見えますが、この激流は渡れまいなあ(苦笑)

今、「眠れなくなる宇宙のはなし」という本を読んでいて。
地球が、丸くて太陽を回っていて、それは宇宙の片隅の営みなんだと理解するまでの、人間の試行錯誤、紆余曲折が書いてあるのですが。
今も普通に使ってる星の等級(一等星、二等星・・・)って、紀元前に一人のギリシア人ヒッパルコスが、850個の星の位置を記録して六段階に分類したものなのだそうです。
私、星座版片手に見てるだけで気が遠くなってるのに、850個(汗)
2500年ほど前なら、きっと星もさらに綺麗に見えたんだろうな。
などと空想にふけっていると、あ、流れ星。今日は三つ目。

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4時頃、水平線が赤くなってきました。

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コックピットも、徹夜明け感漂ってるでしょ?(笑)


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夜明け。



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徹夜明けの朝食は、まずはガスパチョ。
これが身体に沁みわたる~く~(涙)


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モナスティールの重量感ある平丸パン。
トーストすると、外はカリカリ中はもっちりで、これがうまいっ。

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アニスシードと胡麻がついてます。
小麦がきっと美味しいのだろう。噛みしめるほどに甘みのある深い味わい。
量り売りで買った、フレッシュバターの残りを食べきりました。



遠くにようやくマルタの島影が見えてきました。



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by tabikuma | 2009-06-24 00:35 | 09年 船旅(最後のクルーズ)

blog「くーまくーま。」より旅だけをまとめたものです。


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