緊急事態発生 1

エンジンの変なキュルル音の件で、モナスティールの港のメカニックを頼んでいましたが、まるで来ない。
一度顔を出したけれど、忙しいから明日と言われ、待てど暮せど来ぬまま三日が過ぎたのです。
そのうちに何度かエンジンを試してたら音がなくなったので、騙し騙しマルタ島に行ってエンジンを整備することにしました。
まだ、アンカーを引き上げるウインドラスのスイッチが動かない問題もあるし、マルタで直そうと。

2年のブランクを打ち破る最初の航海が、36時間で二度の夜間航海が入る長距離トリップというのは、大胆すぎたかも。
が、モナスティールの立地から、どこを目指しても近場がないのでしょうがない。
ミネラルウォーター1Lボトルを100本買い、鶏肉、野菜、パンを買い込み。
野菜不足解消に、長距離トリップには必ず作るガスパチョを、空いた水のボトルに詰めて。
夜食用におにぎりを作り、温めればすぐに食べられる鶏とキャベツのシチューも作り置きし。

警察に出国スタンプを押してもらいに行って、手続きに1時間もかけられたけど、クリア。
次に税関が船内を調べにき、これもクリア。

ようやっと準備が整って。
6月17日、夜22時、マルタへ向けて出航っ!!

久しぶりにマリーナを離れる船は小気味良く、マリーナに繫がれている船が哀れに見えるほど自由に感じられます。
家族全員、気持ちが高揚し、口々に「やったー!」と叫んでました。
ひとしきり盛り上がっていた、その時でありました。




ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!(鳴り止まず)


ななななに?(冷汗)
メインパネルの緊急ランプが赤く光ってます。
「エンジン冷却水の温度が異常に高いだって(大焦)」

それって、やばいよね?
「やばいでしょう。エンジンぶっ壊れるもん。これは、戻るしかないかも・・・」

わずか7分の自由でありました(涙)


でも、ピー音の恐ろしいほどの大きさは尋常でなく、それを聞いてるだけで出航意欲も萎え。
大急ぎで戻ったのですが、自分たちのいたバース(船を係留していた場所)に戻る時間もないほどやばかったので、港手前のガソリン埠頭にくくりつけ、急いでエンジンを切りました。

・・・消えたぁ(涙)
温度を下げる海水は排出されているように見えるのに、何故温度が上がるのかがわからない。
つまり、エンジンが発する熱を冷やす冷却水を、海から汲み上げた海水が冷やしては排出されるシステムなのです。
もう一度エンジンを作動させてみると、やはり5分もたたぬうちに緊急ランプが点いてピー音が鳴り始める。
自分たちのバースに戻ることもできなそう。
一晩ここで明かして、明日メカニックに泣きついて見てもらおう・・・と話していると。

警官が駆けつけてきました。
出国手続きに1時間もかけた警官だったので、すぐ叫びました「KUMA!何してるんだ!」
状況を話すと、急いでパスポート持って出頭せよとのことで。
パパが連行されていきました。


はああああ。
2年近く放ってあったのだから、せめてエンジンのチェックを兼ねて、近海をデイトリップすべきであった・・・(気づくの遅っ)
出航は、今度はいつ出来ることになるんだろうか(涙)
でも、とりあえず海の真ん中でトラブルに見舞われず、すぐ引き返せる距離でこうなって、良かったわけで。
36時間トリップの中間地点とかだと、風がなかったら漂流もんだからなあ(←ポルトガル沖でなりかけたことがある)
まあ、地中海だから数日後には陸に着くとは思うけど。。。



ところで、連行されたパパはどうなったのか。
なんか、帰ってくるのが異常に遅くないか?(心配)



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by tabikuma | 2009-06-23 23:12 | 09年 船旅(最後のクルーズ)

blog「くーまくーま。」より旅だけをまとめたものです。


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