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船旅が終わって。

私にとって初めての船旅でした。
酔うのが恐かったし、浸水したり嵐がくるのが恐かったし、揺れる台所でご飯作るのは気が重かったし・・・で、どうなることかと思いましたが、蓋を開けてみれば、はい。楽しかったです。
水を無駄に使うと数日であっという間にタンクが空になるけど、節約すると驚くほどの日数使えるという、分かり易さのおかげで、「私の手腕にかかっている」という状況に燃えっ(笑)

海は繋がっているんだなあと改めて思いました。
船はとてもゆっくり進みます。
クルマで2時間のところを普通に走って8時間、風が悪いと12時間超えます。
それでも、ずっとずっと進み続ければ目的地にたどり着くことができるのだなあと。

これは、昔、馬でモンゴルの草原を旅した時の感覚に似ていました。
天候に左右され、悪い時は出航しない。無理をしない。
空を見ていつも待つ日々。
広い海でたまに出会うヨットにやたらと親近感が湧き、国籍関係なく手を振り合い、暗闇ではライトを振って合図したり、そういう所も遊牧生活と似ていました。

帰ってきた翌日、さっそく来年の旅のためにガイドブックを買ってしまいました(笑)
船旅が終わって。_b0083985_22193358.jpg


くうまは、この旅を思い切り楽しみました。
が、
4才児というのは記憶力が大人のそれとは違うので、「何が楽しかった?」と聞かれても
もう思い出せないようです(涙)
彼にとっては、毎日が同じくらい楽しいみたいで(ある意味羨ましい・・・)
ただ、忘れたわけではなく、いつもひょんなきっかけで2年前のことや数日前のことや、
むちゃくちゃな時系列で思い出すので、きっと脳みその中が、くうまの部屋のように
散らかっているからなのかも(苦笑)
見てきた海の色、食べた雹の冷たさ、山盛りのくらげ、宇宙人を怯えたこと(笑)
くうまの感性に役だってくれたらいいのだけどな。

ところで、船旅中おもちゃといえば、粘土かお絵かきでした。
彼の人生の中で、これほど集中して粘土に埋もれて暮らすことはそうないだろうってほど。
明けても暮れても粘土の日々だったおかげで、これに関しては目に見える変化がっ。
船旅が終わって。_b0083985_22201220.jpg

これが最後に作ったアヒル。
色んな部分で、今まで作ってきた中で一番の完成度。
これがくうまにとっての旅の集大成かも。

by tabikuma | 2005-09-29 22:18 | 05年船旅(baleares)

blog「くーまくーま。」より旅だけをまとめたものです。


by tabikuma