係留100本ノック。

マルタ島バレッタはハーバー三つの他諸々に、数えると3000艇以上ヨットが停まってる巨大な入り江。
そのほとんどに、マルタの旗が掲げられてるので、島の人の大半がヨットを持ってるのかも(汗)
まあ、小さな島に別荘持つかわりの感覚なのかもしれませんね(驚)
もう、それを見るだけで、ヨット天国に違いないと期待を膨らませてくれます(感動)

おお~っっ。
設備もしっかりしてそう。
アンカーのトラブル、直せそうだぞ(嬉)

と見ながら、探すも。
普通あるべき、ガソリン埠頭も、ビジターバースも見当たらない。
来訪者はまずどこに着ければいいのかがわからないほど、ヨットがひしめいてます。
うろうろ。

うろうろうろうろ。

人影を見つければ叫んで、ビジターバースがどこかと聞くのに、よくわからない。
ラジオで問いかけても、オフィスは応答なし。
困った(涙)



出たり入ったり、行ったり来たり・・・業を煮やしたパパが叫ぶ。
「空いてるバースに着けるから、ちょっとオフィスで人呼んで来てよ!」
人に聞いてまわる役は女性の方が親切に教えてもらえるわけです。
船を飛び降り、手当たり次第出会う人に聞きまわると。
どうやら、オフィスは土日は午前中で閉まるそうで。
・・・12時20分・・・到着がちょっと遅かったか(がーん)


ビジターバースを聞くと、800ほどある中で、たった10バースほど。
端っこに追いやられて船がひしめいてました。
でも、一つスペースがあるぞっ。

パパを呼び出して、二人でそこにKUMA号が入るかを確認し。
奪われる前に、大急ぎで移動したのでした。
やれやれ・・・と思いきや。
とても見にくいけど、バースの隅に手書きでreserveとダンボールに書いて貼ってある。
「ガイドブックにも、ビジターバースは奪い合いだから、気にするな(←かなり意訳 笑)って書いてある」とパパ。
そっか。ならいいか。

やっとの思いで船を係留できて、とにかくひと安心。
とにかく、2日徹夜なので、午後はゆっくり寝られる場所が欲しいのです。
水も残り少ないし、食料もわずかだし。

まず、お昼をどこかに食べに行こう。
と、仕度を整えていた時のことでした。
「Hello! 今日は大丈夫だけど、ここの人明日の5時には帰ってくるから、悪いけどどいてね」
子どもが伝えに来た。

ええええええ(落胆)


隣のイギリスの船から、おじちゃんが出てきた。
「よっ。ここ、帰ってくると思うからそう長くは係留できないと思うよ。」
ビジターバースの大半は地元民が占拠してて、わずかなスペースに、旅の船が殺到状態だそうな。
彼は三日アンカーリングしてやっと順番がまわってきたのだとか。

溜息ばかりです。
イタリアといいマルタ島といい、どうしてこう、旅の船に冷たいのかなぁ(涙)
でも、頭が回らない。
お腹も空いてるし、疲れてるし。
明日のことは明日考えるとしよう。




ってことで、昼を食べ、とにかくお昼寝。




「Hello!!帰ってきたからどいてくださいっ!風が変わったから予定変更になっちゃった」

叩き起こされて、顔を出すと、傍でモーターボートから手を振ってるし(とほほ)
でも、今放り出されても、アンカーのウインチ壊れてるんだよぉぉぉ。
おろおろしてたら、モーターボートの人が気の毒に思ったらしく、違うバースを指差してくれた。
「ここは、明日まで戻らないから、とりあえず一日いられるよ」

ああ、天の助けっ。
ありがとうありがとう。



大急ぎで今度はそちらに移動。
となりのイギリス人の夫婦が助っ人にきてくれて、バースに船を繋ぐのもひと段落。
ふぅぅぅ。


と息をついてるところに、さっきから騒動を見てた他の人が来た。
「予報が外れてこの風だから、ここも今夜には帰ってくるかもしれないわ。
こっちのバースなら、今オーナーの船は陸に上がってて2週間空いてるから大丈夫よ」

えええっ!

夜に放り出されたら、それこそ命取り。
アンカーリングできなければ、オフィスが開くまで一晩中湾内をうろうろするしかないではないかっ。



やっと終わった係留ロープを、またほどいてバースを移動です。
ぐるっと桟橋をまわって、反対側のバースには近所の船からお手伝いが一杯来てくれてました。
ありがとうありがとう!(涙)
またもフェンダーを配置し、係留ロープを結わえ、ムーリングロープを力いっぱい引っ張って結わえました。
係留で一番頭が痛いのは、たぶんムーリングロープを引っ張って結わえることかも。
普段海に沈んでいるムーリングロープは貝や海草でずっしり重くなっていて、下手をすると100kgはある?と思うほどになってるのを、二人がかりで引っ張って船にくくります。
腰の悪い人はこれで腰をやられそうになる(←今回で腰をやられたパパであった)

地元の人達がわいわいいたので、もう一度お礼を言ったら。
「彼が、そこのバースのオーナーの弟よ。」と紹介してくれました。
弟さんが、ここは数日使ってOKだからと、改めて言ってくれて。
ようやく、港に落ち着けたのでした(ふ~)



さて。
翌朝、昨日の私たちの苦労など知らないオフィスが、やっと開きました。
オーナーの了解もとってるし、問題ないはずと、気楽に訪れたパパですが。
第一声に。
「勝手に停めるな!待ってる人間が一杯いるのにマリーナに入れると思うな!」と頭ごなしに怒鳴られて目が点。

説明するも、「ここは俺が全部把握してるんだ。オーナーの弟が了解しようが関係ない!」とけんもほろろ。
パパ、なみだ目で「アンカーが壊れてるんです。月曜日に店が開くまでここにいさせてくださいぃぃ」と頼むと。
「ふん。じゃあちょっと調べてやる。」ってパソコンをチェックしたら、どうやら我らの言ってることが正しいとわかったようで。
「しょうがない。そこにいて良し」となったとか。
あの~、トイレとシャワーの鍵は・・・(おどおど)
「ふん、25ユーロデポジットだ」ポイッと横柄に投げられた鍵を、掴んでそそくさ逃げてきたパパであった。

俺は、今度からオフィスにはくうまを連れて行く!と心に決めたとか。
世界は、子どもと女性には優しいけど、おじさん一人には一番厳しいんだって(同情)


とにかく、また放り出されかけましたが、なんとかマルタ島に場所を確保できたのでした。
確かに、こうして状況を知って見てみると、ビジターバースを待ってる船が3艘アンカーリングしてます。
今日は5艘に増えてました。
オフィスのおやじが怖くて、結局一泊いくらか聞けなかった私たちですが。
アンカーリングしてでも待つってことは、タダかタダ同然の値段かなと想像中。それは最後のお楽しみ(怖)

そうすると、たらい回しにあったけど、最後にバースに落ち着けた私たちはラッキーだったのか。
まだ6月なのに、この状況じゃ、7月8月は前途多難だぁ・・・。


2年前のイタリアの悪夢を思い出しました。
ギリシャはアンカーリング天国だからいいとして、この先イタリアを通らねばならないし。
帰りもイタリアを通ってスペインに向かうわけで。
80時間一気にロングトリップに出るか、イタリアに身を寄せながら行くか、どちらも気が重い話です。
ロングトリップも、海が荒れたら辛いしなぁ(迷)
とりあえず、マルタ島を離れて今度向かうのは、シチリア島シラクーサ。
天才アルキメデスの住んでた街。
大きな港があるけれど、外国船の身を寄せるスペースはあるのだろうか(溜息)



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by tabikuma | 2009-06-24 00:53 | 09年 船旅(最後のクルーズ)

blog「くーまくーま。」より旅だけをまとめたものです。


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